DIYでも手すりは取り付けられる!気をつけたいポイントや手順を紹介

介護リフォームを検討中の方で手先に自信のある方は、ぜひDIYで手すりを付けてみましょう。しかし、闇雲に取り付けてしまうと大失敗につながってしまいます。
そこで、DIYで手すりを取り付ける際ポイントを詳しく紹介します。ぜひ注意点や手順を理解した上でチャレンジしてください!
DIYで取り付けられる手すりは
どんなタイプ?
手すりには色々な種類がありますが、DIYで取り付けられるものは限定されます。
そこで、DIYでも無理なく設置ができる手すりを紹介します。(あくまでも、木造住宅の場合です。)
室内手すり
玄関や廊下、トイレなど室内の各スペースにつける手すりは比較的DIYで取り付けやすいです。特に木製はカット加工が簡単で扱いやすいのでおすすめです。
ただし、連続手すり(フリースタイル手すり)などは各パーツがセットになっておらずひとつひとつ選定しなくてはいけないので難易度は高めです。
浴室手すり
住宅の浴室は主にシステムバス(ユニットバス)と在来浴室の2種類があります。在来浴室とは木造住宅などにみられる壁面がタイル仕上げのタイプです。
浴室の種類によって取り付けできるかどうかが分かれます。
■ ビス設置タイプ
壁に小さな穴を開けてビスで取り付けるタイプの手すりは、システムバス(ユニットバス)には設置できません。壁面パネルが薄く、壁下地が適切な場所になく耐久性が確保できないためです。
在来浴室においては壁下地があったとしてもタイルに穴を開けるための工具などが必要で、かなり大掛かりになります。
■ 接着タイプ
DIYで浴室に手すりをつけたい場合は、接着タイプがおすすめです。手すりの台座を接着剤などで壁面に固定できるため、特殊な技術や工具が必要ないためです。
とくに光沢のある平坦な壁面の場合は密着性が高く、十分な耐久性を確保できます。
独立型手すり
日曜大工などが苦手な方や、工具を持っていない方でもDIYで設置できるのが独立型手すりです。福祉用品としてレンタルもでき、置くだけで設置できるものがほとんどです。
また、屋外用・屋内用など種類も豊富です。
〈参考ページ〉
Panasonic:手すり・移動支援
https://sumai.panasonic.jp/agefree/products/mobility/
DUSKIN:ヘルスレント・手すり
https://healthrent.duskin.jp/products/tesuri/index.html
室内に手すりを付けたい!
注意点や方法は?
DIYで取り付けやすいのが室内各所の木製手すりです。そこで、必要な道具から手順まで詳しく紹介します。
必要な道具
・電動ドライバー
(なければ手動ドライバーでもOK)
・下地探し用器具
(センサータイプや針タイプなど)
・のこぎり
・水平器
・巻尺(メジャー)
どれもホームセンターなどで簡単に手に入るものばかりなので、思い立ったらすぐに作業できます。
しかし、一般的に壁に用いられる化粧ボードや石膏ボードのどこにでも付けられる訳ではありません!
きちんと強度を保てるように、壁下地の場所を把握して取り付けましょう。下地に取り付けないとすぐに外れてしまう危険性があるため、注意が必要です。
ちなみに、真壁(和室壁のように柱が壁の外側に見えているタイプ)のお部屋には下地探し用器具は不要です。
また、コンクリート造のお宅でコンクリートにそのまま仕上げがしてある壁の場合は、これ以外にも複数の特殊工具が必要です。
手順①取り付ける位置を決める
まずは、じっくり手すりの位置を検討しましょう。常に手すりが必要となる方がいらっしゃる場合は、体型や利き手などを考慮して位置を決めなくてはいけません。
手順②壁下地の有無を確認する
手すりの位置が決まったら、しっかりと固定できる壁下地があるかを確認します。壁下地とは、壁のボートを支えるための柱(間柱)などを指し、荷重がかかる手すりはこの壁下地に固定しないとすぐに外れてしまいます。
一般的に壁に使われている石膏ボード(プラスターボード)には強度がないためです。下地がない場所に取り付けてもすぐに脱落するので、十分注意してください。
手順③墨出しをする
壁下地の位置や手すりの取り付け位置が決まったら、壁に鉛筆などで記しを付けます。この作業を墨出しと呼びます。
記しをきちんと付けないと、間違ったところにビス穴を開けてしまうなどのミスが発生しやすいです。
鉛筆の汚れが残りやすそうな壁の場合は、マスキングテープなどを貼る方法もあります。
手順④ブラケット部品を取り付ける
ブラケットとは、手すり棒を支えるためのパーツでメーカーが指定した間隔で壁面に設置します。このブラケットを壁下地のある位置に設置しなくてはいけません。
手順⑤手すり本体を取り付ける
ブラケットをつけたら、そこに手すり棒を固定します。
特に難しい作業ではないですが、場合によっては長さ調節をするためにカットしなくてはいけない場合もあります。
手順⑥安全性を確認する
手すり棒にエンドキャップなどを取り付けたら作業は終了です。ただし、全て取り付けたら一度体重をかけてみるなど安全性を確認しましょう。
いきなり使い始めては危険です。
複雑な場所や壁下地がない場所への
取り付けは
プロにお任せを!
まっすぐの手すりを取り付けるのは少し手先が器用な方なら簡単にできますが、直線ではない階段手すりや、ビスを取り付けるための下穴を開けなくてはいけない場合、屋外でモルタル工事が伴う場合などは、当社やプロの専門業者にお任せください!
費用を抑えるためなどDIYにこだわりすぎると失敗してけがに繋がったり、補修工事が発生してしまったりするかもしれません。
また、プロに依頼するメリットはその他にもあります。介護保険を申請する場合は各種申請書、施工図や現場写真などの資料が必要となり、ご自身で行うのは大変手間がかかります。
当社では、様々なリフォームプランのご提案から介護保険の申請書類作成までまとめて承っております。
まとめ
DIYで手すりを取り付ける時のポイントについて紹介しました。
単純な手すりの取り付けは決して難易度の高い作業ではありません。そのため、しっかりと準備をして手順を守れば、DIYは可能です。
ただし、少しでも不安を感じた時にはプロに依頼しましょう。無理してDIYをすると、使う時に外れてご家族がけがをされたり、適切な位置に付けなければかえって危険になったりしてしまう場合があります。
ご家族の身を守るための手すり取り付けであるということを念頭にDIYを行うようにしてください。
当社では、ケアマネージャーとともに適切な手すり取り付け位置や、その他介護リフォームのプランをご提案させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。